「いだてん」については、ちょうど「おしん」の再放送が始まり、おしんの東京青春時代と重ねて先日も記事を書きました。
いだてんでも関東大震災は描かれるのか?と前回の記事で記していたのですが、しっかりと描かれていました。ただ、その震災の復興もスポーツが大事ということで、復興運動会が開かれたことが第1部のフィナーレになっていました。
金栗四三を主役にした「いだてん」の時代背景は、五輪初参加、マラソン・駅伝の普及、女子のスポーツ進出、そして震災で被害を受けても震災運動会と、スポーツが前へ前へと進む明るい時代であった印象を醸し出していました。四三自身も豪商?の婿養子となり、不自由のない生活を送られた感があります。
しかるにおしん。今日現在で20歳ぐらい?関東大震災まであと2、3年ほどの時代です。将来夫となる田倉竜三にプロポーズを受けたところまできました。
おしんの時代背景は、家族が貧しい小作だったこと、おしん本人も奉公に出なければならなかったこと、俊作あんちゃんが日露戦争からの脱走兵で、目の前で射殺されたこと・・・。その他にも、米騒動、小作争議、労働運動、不景気などの情景が言葉としてナレーションされ、暗い時代であったことが醸し出されています。実際おしん自身が国家反逆?の嫌疑で2度も警察にひっぱられている事実があります。
同じ時代であったはずの1920年前後、四三から見たこの時代とおしんから見たこの時代は、あまりにも格差のあった時代だったのでしょうか・・・?
ドラマなので、ドラマとして見ればよいわけですが、脚本家の描き方によって同じ時代の印象がかくも違ったものになるのかと、改めて感じている父でした(^^;)。
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