遂に仙台育英は、東北勢として初の優勝を果たし、真紅の優勝旗を東北に持ち帰ることになりました。よく言われた「白河の関越え」です。
父は、巨人の星、ドカベン世代ですので、高校野球は子どもの頃から好きでした。このブログでもモンテの次に高校野球の記事を打っています(^^;)。
物心ついて50年余り高校野球を見てきたわけですが、本当に「遂にやったか!」という感じです。また、これでようやく「越せ!白川の関」の呪縛から解き放たれたかと思うと、少しほっとします(^^;)。
さて、今年の甲子園での東北勢、活躍しました。秋田を除く5県が初戦突破。3県は2回戦で敗れましたが、十分に力を示しました。そんな中での、聖光学院がベスト4、仙台育英が優勝となりました。
東北勢のレベルアップの要因はどんなところにあるのでしょうか?やはり秋田代表の能代松陽高校以外、全て私立高校というのがあると思います。
この5校については、東北はもとより、全国各地から選手が集まっているようです。質の高い選手が互いに切磋琢磨し、よりレベルを上げているのでしょう。
さらに、練習環境(専用グラウンドや器具だったり、夜間や冬場の練習場等)が公立に比べて充実しているのでしょう。
そして、監督、コーチの指導方法も充実してきているものと思われます。
こう考えるともはや、全国で勝つよりも、東北で勝つのも難しくなってきているのかもしれません(^^;)。
選抜高校野球に出場するには、秋の東北大会で決勝戦に残る必要があるので、これはかなりハードルが高いと言わざるをえません。
現在、選抜高校野球の出場枠は、北海道・東北で「3」だと思います。これ、見直してもらって、「5」ぐらいにしてもらってもよいのではないかと感じます。どうでしょう(^^;)?
それから、今回の仙台育英の戦い方は、高校野球の歴史を変えたとも言われています。それは、一人のエースに頼るのではなく、複数の、それも5人の実力のある投手を揃えたということです。
確かに鶴岡東に立ちはだかった、近江の山田投手は素晴らしい投手でしたが、試合を重ねるごとに疲労が見てとれ、遂に準決勝で力つきました。
それに比べ、仙台育英は、「優勝から逆算したローテーション」とも言われ、5人の投手が本当にローテーションを守って登板したようです。
高校野球には、投手の怪我を防ぐために、1週間で500球というルールがありますが、そのルールを十分にクリアできる投手陣を仙台育英は揃えたということでしょう。
この戦い方は、今後多くの高校に普及する可能性があります。仙台育英の優勝は、まさに歴史的な戦い方だったかもしれません。
ただ、これは、各高校の実力を二極化、または一部分の高校のみの強豪化に繋がる可能性もあります。そうです、強豪私立高校は選手を集めることができるかもしれませんが、部員がギリギリの公立高校などには、夢のまた夢の戦い方でしょう・・・。
今夏の山形県大会を見ても、コールドゲームが非常に多かったです。鶴岡東が準決勝まで全て完封でコールド勝ちという結果からも、実力差が覗えます。
全ての高校球児に甲子園に挑戦するチャンスはあるわけですが、スタートラインに立ったときには、かなりの実力差が生じていることも事実でしょう。
仙台育英の優勝は本当に嬉しいですが、これからの高校野球はどうなっていくのだろうか?という思いも持ちました・・・・。
昨夜の県内ニュースも、今朝の山新も、仙台育英の主力には3人の県出身がいるぞ!みたいな視点の記事でした。それはそれで嬉しのですが、今度は、県内の高校が甲子園でさらなる飛躍を見せてくれることを期待です。
がんばれ!県高校球児!
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